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アクアマエストロやアクアアドバイザーの資格を取得された方の中から、各方面に活躍されている方のご紹介をさせいただきます。 取材を希望される方は、自薦、他薦問いませんので、協会までご連絡ください。 |
にんぶ |
りえ |
仁歩 |
里絵さん (アクアマエストロ) |
仁歩里絵(にんぶりえ)さんは、東レ株式会社のトレビーノ販売部に所属されています。
女性ならではの感性を活かしながら製品開発に取り組んでいて、仁歩さんが開発したポット型浄水器は2009年度グッドデザイン賞を受賞しました。
現在も次に販売する浄水器の開発に携われ、アクアマエストロとしての知識を活かしていきたいと話されています。
Q アクアマエストロの資格を取得しようと思ったきっかけは何でしょうか?
現在は縁あって家庭用浄水器の商品開発に携わる仕事をしていまして、水そのものをもっと知りたいと思うようになったのがきっかけです。
私はもともと子どもの頃から水を飲むことが大好きなんです。昔から一回の食事でコップに3,4杯んでいます。
ですので、水に関しては個人的にも興味がありました。全ての人は「水」がないと生きていけないものですよね。
100人に聞いたら100人が「水は自分にとって必ず必要なものです」と答えると思います。
そういう意味で「水」は特別な存在であり、昨今は色々な「ソムリエ」が登場していますが、その中でも「水」のマエストロ(ソムリエ)になるのは面白そうだと感じて資格取得を目指しました。
Q 水に関わるお仕事をされていると、もともとご存じだったことも多いのではないでしょうか?
製品開発をしていく中で、「水」そのものに関する勉強は独学や部署内で先輩などから習得してきました。
ミネラルウォーターは同じ水でもまた業界が異なりますので、硬度など基本的な知識にとどまっている部分もありました。
ですので、アクアデミアで水の持つ性質や効能などを体系的に整理し、改めて学び直すことができたので非常に良かったと思っています。
あとは、基本的なことかもしれませんが、水が限りある資源であることを改めて認識したことは非常に意義があることだと感じています。
日本は世界でも有数の安全性を誇る水道インフラが整備され、また元々の軟水の水質であること利用し、おいしい和食文化が生まれたこと、昔から非常に水を大事にしていて、江戸時代は水のリサイクルや水道設備がかなり発達していたという、水道の歴史的なことを学べたのも面白かったです。
それから、「バーチャルウォーター」を勉強し、一見水に関して潤沢に見える日本も、実は他国の水で食物を手に入れていることを知り、アクアマエストロには「ミネラルウォーター」を飲むことだけではなく、「水そのものを大事にする」啓蒙を日本でしていくことが求められているのだなと思いました。
Q アクアマエストロとしての知識は、仕事で役に立つこともあるのでは?
ミネラルウォーターの市場動向や消費者動向なども学んだので、製品開発のコンセプトワークなどに役立っています。
以前は同じ水つながりとは言え、浄水器とミネラルウォーターでは、ターゲットとなる消費者が異なるのではないかと感じていました。
ミネラルウォーターを購入する人は、浄水器の利用頻度が少ないだろうと思っていたのです。
しかし、授業の中で浄水器は飲み水だけではなく料理用の用途が大きく、ミネラルウォーターは現状としては飲み水としてのニーズが高いということが様々な調査で分かってきていることを知り、今は、水道水、浄水器、ミネラルウォーターというように水を使い分ける習慣が浸透してきているのだということを認識しました。
そうした状況を踏まえた上で製品開発を考えていけるようになりました。
Q 今後、どのように資格を活かしていきたいですか?
仕事では、社内で勉強会を実施したりと、水の知識を深める場を作っていきたいと思っています。
製品開発においても、ミネラルウォーターそのものや市場動向を把握していくことが必要ですし、製品の販売促進やプロモーションを考えるときも、浄水器とミネラルウォーターをコラボさせて出来そうなことや、もっと水を身近に感じてもらい、興味を持ってもらえるようなことを発信していきたいと思っています。
個人的には日常生活において健康や美容のために色々なミネラルウォーターを使い分けられるようになりたいですね。
ささいなことですが、以前はコース料理をいただく前は、まずはビールかシャンパンというようにお酒を飲んでいたのを、今はガス入りの水に変えるようになりました。
そのほうが胃腸が活性化されて食欲がわき、食事がおいしくいただけますし。
そんなちょっとしたことを少しずつ生活に取り入れて、身近な人にも広めながら、「水」を楽しんでいきたいと思います。