水先進国の環境保護事情

ヨーロッパは水先進国。水源の自然環境保護に徹底して取り組む

日本のミネラルウォーターは殺菌が義務づけられています。その一方でヨーロッパのミネラルウォーターは統一基準によって殺菌処理が禁じられています。そのため、欧州委員会の厳しい条例に基づいて採水、ボトリングが行われています。とりわけ、採水地の水源は厳格に保護されています。水質が汚染されないよう、採水地の周囲数万ヘクタールにわたって環境保全が徹底されているのです。たとえば、水源の周囲を保護区域にすることで森林や草原を保ち、農薬の使用を禁止、または厳しく制限しています。ヨーロッパではミネラルウォーターへの深い理解とともに、環境を維持する努力が長きにわたり、続けられているのです。

出典:「基礎知識からわかるミネラルウォーターBOOK 」
井上正子
取材協力
井上 正子日本医療栄養センター所長・医学博士・管理栄養士・元北里大学保健衛生専門学院教授

女子栄養大学卒業。昭和大学医学部生理学教室にて学位取得。
その後、順天堂大学医学部、女子栄養大学、日本大学松戸歯学部などの講師を勤める。
1973年に日本医療センターを設立し、地域に根づいた栄養教育や企業での栄養管理指導者として乳児から高齢者までを対象にオールラウンドな教育活動をするかたわら、テレビや雑誌などで栄養学的立場からアドバイスを行っている。

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