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このコーナーでは、皆さんがご存じのミネラルウォーターについて、協会会員がリポートしたものをご紹介していきます。 皆様からの投稿を募集しています。 |
「軽井沢水源地ツアーに参加して」 |
アクアアドバイザー 佐藤 暢晃さん |
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2012年6月2日〜3日の日程で、アクアミネラーレ協会主催の「新緑の軽井沢水源地ツアー」に行ってきました。
ツアーでは車で5箇所も水源地をまわりました。
軽井沢は美味しい水に恵まれているんですね。
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今回泊まった、ホテルサイプレス軽井沢の外観です。
とてもお洒落なホテルでした。
中にはBARや鉄板焼のレストランもあり、ウェディングもできるそうです。
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嬉しいことに、スパもあるんです。
ツアーの参加メンバーの中でも、スパでマッサージを受けていた方もいました。
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ツアーはホテルの総支配人の稲田和恵さんが車で案内してくれました。
まず最初に、御膳水を訪れました。
道路から少し森の中を下っていくと、綺麗な水が湧き出る池に出ます。
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ここが御膳水です。
木々に囲まれて、少し開けたところにあります。
とても空気が清涼で、大変清々しい気分でした。
御膳水の水は渋みがなくとてもスッキリとした味わいでした。
明治天皇も召し上がられたそうです。
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次は熊野皇大神社と熊野神社を訪れました。
ここはなんと、同じ境内に二つの神社が鎮座しており、長野県と群馬県の県境にまたがっている、大変珍しい神社です。
写真向かって左が長野県の熊野皇大神社、右が群馬県の熊野神社です。
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階段を登り、個性的な狛犬に迎えられると二社の拝殿に着きます。
それにしても、なかなか見かけない姿の狛犬です。
室町時代の作だそうです。
韓国でも似たような姿の狛犬があるそうですが、何か繋がりがあるのでしょうか。
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左の写真が熊野皇大神社、右の写真が熊野神社です。
二社仲良く鎮座しています。神様も仲良くやっているのでしょう。
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神社の近くには、中央分水嶺があります。写真の手前にある黄色い石から左に降った雨が日本海へ、右に降った雨が太平洋へ流れるのだそうです。
駐車場にあるので、見落としそうですが、注目の穴場スポットです。
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神社から少し離れたところには、碓氷川水源地があります。
明治天皇も召し上がられた名水だそうです。
道路から山路を少し下ると、水源地が見えてきます。
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水源地は池のように整備されていて、ここからコンコンと湧いてくるのがわかります。
飲んでみるととてもスッキリとした味で、苦味や渋みは感じませんでした。
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すぐ隣にはワサビ田があります。
ここの水をひいて、ワサビを育てています。
ワサビは清らかな水でないと育ちません。それほど清涼な水が湧き出ているのです。
さぞかし、美味しいワサビが育つのでしょうね。
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次は白糸の滝です。
滝に行く途中の道でさえ、滝です。ワクワクせずにはいられません。
みんな写真を撮るのに夢中です。
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ようやく、白糸の滝に着きました。
山の途中から水が湧き出していて、何とも不思議な光景です。
さながら水のカーテンのようですね。
ダイナミックです。
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もちろん、滝の水も飲めます。丸太に乗って、腕を突き出して滝の水を汲みます。
今回の行程で、一番ダイナミックな採水です。
スッキリとして、ゴクゴク飲みたくなる味でした。
お昼近くて暑かったので、リフレッシュできました。
滝の力が体に染み込んだのでしょうか。
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さて、お待ちかねのお昼です。
"かぎもとや"でお蕎麦を食べました。
こちらはとても人気のあるお蕎麦屋さんだそうです。
二階が座敷になっていて、家族連れの方達で賑わっていました。
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“かぎもとや”では天ザルをいただきました。
地元の水でこねた蕎麦に、人参やエノキなどの天ぷらがついてきます。
麺が太くて食べ応えがあります。
汁は関東風の鰹出汁でしょうか。
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食後にはもちろん、水源地です。
大通りから住宅街を抜けていくと、弁天水源にたどり着きます。
余計な味がなく、スッキリとした味でした。
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見学している間でもたくさんの人が水を汲みにやってきて、何本もの大きなペットボトルに汲んで、車に詰めていきました。遠くからきているのでしょうか。
たくさんの人に愛される、そんな水源地です。
ツアー最後の水源地は、宝命水です。
稲田さんが出汁の匂いがすると紹介していました。
隣を流れる小川は赤い色をしていました。
鉄分の多い水なのでしょう。
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こんな感じで水を汲みます。
本当に飲んでも大丈夫なのかとても不安でしたが、稲田さんが率先して飲んでくれました。
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汲んでみると、濁った色をしていました。
匂いは、もちろん出汁です。しかも昆布出汁の味がします。
恐る恐る飲んでみると、塩の効いた昆布出汁の味でした。
大変ミネラルに富んでいるのでしょう。
鉄分やナトリウム、重炭酸塩の味もしました。
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山の中で昆布出汁の味がする水が湧き出てくるなんて、不思議な感覚です。
大変貴重な経験をしました。
忘れられない味です。
成分表を確認すると、
ナトリウム:2081mg/l
カルシウム:347.4mg/l
マグネシウム:100.5mg/l
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カリウム:96.5mg/l
鉄:11.7mg/l
重炭酸イオン:1800mg/l
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メタケイ酸:46.9mg/l
硬度:1281mg/l
蒸発残留物:6975mg/l
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とても硬度が高く、ミネラル分が豊富な水です。
胃腸に良いと言われている成分の重炭酸イオンが豊富ですし、美容に良いとされるメタケイ酸も豊富です。
体への作用が強いためか、一度に飲んで良い量は100〜200ml、一日だと200ml〜1000mlと、注意書きがしてあります。
普段よく見るペットボトルの水は500mlですから、とても少ない量しか一日に飲めません。
それだけ、体に影響があるのですね。
なぜ昆布の味がするのかは謎ですが、ミネラル豊富なので体にとても良さそうです。
大地のエネルギーをたっぷり吸った水ですね。
美容にも良く、胃腸にも良い水はなかなか珍しいかもしれません。
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水を飲んだあとは、隣の初谷温泉です。
温泉に入ると、体から水分やミネラル分が汗と一緒に出てしまいます。温泉に入る前や出た後に、ミネラル補給も兼ねて、水を飲むのがオススメです。味はともかくとしても、宝命水はピッタリの水だと思います。
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温泉は2種類ありました。鉄分の多い赤い風呂と、青い風呂です。
温度は東京の銭湯のお風呂ぐらいの温度です。
40℃くらいでしょうか。
私は交互に入って温まりました。
窓の外には森の木々が見え、森の中でお風呂に入っているような、開放感のある温泉でした。
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入っている最中はわからないのですが、温泉を出てしばらくしても、体がポカポカしていました。保温性抜群のお湯なんですね。
最後に立ち寄ったのは丸山珈琲です。
もとは車のショールームだったらしく、大きな窓と広い店内が特徴です。
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お店に入ると、左手にはスタッフの方が働いている工場がガラス越しに見学できます。
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いろいろな豆からお勧めの飲み方でコーヒーを選べます。私はエチオピア・チェンべという豆のカプチーノをいただきました。苦味が少なく、ミルクとよく合うコーヒーでした。
どこにでもあるようなカフェのコーヒーとは全く違う、別次元と言っていいほど美味しいコーヒーでした。
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これは豆を焙煎した後に、チェックに使ったカップです。
いったい、いくつあるのでしょうか。とても気合いが入っています。
豆を焙煎する時、毎回チェックするので、いつも美味しいコーヒーが飲めるんですね。
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今回の水源地ツアーでは、とても濃い経験をしました。
軽井沢を、水を通じて体の中からも外からも満喫できました。
軽井沢には何回か来た事がありましたが、避暑地やショッピングの顔だけではないんですね。
軽井沢へきたら、少し足を延ばして水源地を訪れてみてください。
軽井沢の違った顔が見られるかもしれませんよ。