一般社団法人 アクアミネラーレ協会
Aqua Minerale Japan Association
#9 〜水と暮らし ブラジル北部編〜

ベレン漁港からの眺め今回は偶然の出逢いにより、私の認識が深まったお話をさせて頂きます。
その前に、ブラジルをはじめ、南米にはたくさんの日本人の移民が生活していることをご存知でしょうか?
テレビなどで見たことや聞いたことがあるという話は良く聞きます。
私もその中の一人でした。 南米には私が知る限りでも、ブラジル、ボリビア、アルゼンチン、パラグアイの各国で、 移住した日本人の方々が生活しています。

ブラジル北部の港街ベレンには大きなアマゾン川が流れています。

私はアマゾン川でのアクティビティ情報を集めるために、街の中にある「汎アマゾニア日伯協会」の日系人経営の旅行会社を訪れ、 色々と情報を頂きました。 話を聞き終わり、ご担当者と外に出ると、一人の男性が立っていました。 ベレンは雨季に入っており、毎日のようにスコールがあります。
男性は雨宿りをしていました。名前は M さん。年齢はうろ覚えですが、65 歳くらいです。 M さんが突然「出身は?」と私に尋ねてきたので、「神奈川県横浜市です。」と答えると、M さんが「うちにメシ食いに来い!」と誘ってくださったのです。

M さんは私と同じ横浜市の出身で、学生時代にブラジルに移住され、今では日本料理店のオーナーになられた方だったのです。 私は突然のお誘いに困惑しつつ、日本食を食べたい!という欲求から、図々しくも「行きます!」と即答(笑)

M さんが「出身大学は?」と尋ねてきたので、「東京農業大学です。」と答えると、M さん が「東農大か!知り合いがいるから呼んでやるよ。」 とおっしゃいました。東農大はその昔、拓殖科という学科がありブラジルへの移民を薦めていました。

M さんの知り合いであり、私の大先輩のお名前は S さん。

M さんのお店では、美味しい日本食をご馳走になり、ビールを飲みながら、お二人から移民や東農大に関する貴重なお話を伺いました。

最後に、「泥ガニは食べたか!?」と聞かれました。
泥ガニとはその名の通り、泥の中に住んでいる 20cm 程の大きさの蟹でアマゾンの名物です。
「食べてないです。」と答えると翌日食べに行こうということに。

翌日、図々しくも S さんのご自宅にお邪魔し、仕事部屋に通して頂き、S さんの活動についてお話を伺いました。

S さんは森林再生のために植林活動を行っている団体の代表です。

私が世界一周の旅でやっている企画について説明させて頂くと、【植林と水源保護】の関係についてのお話をして下さいました。 最近、現地のミネラルウォーター会社と提携して植林をされたとのことです。

水源を保護するためには、土地をしっかりと支えてくれる森林が必要です。

もし、土砂が流れ、土地が痩せてしまったら地下水に含まれるミネラル分は減ります。 もし、土砂が流れ、土砂が水源に混ざってしまったらミネラルウォーターとして飲むことができなくなります。

S さんのお話を聞けたことにより、私のミネラルウォーターに対する認識が深まりました。 近い将来、ブラジルに戻り S さんと植林をしたいという夢もできました。

M さん、S さん、本当に有難うございました。

P.S.泥ガニは絶品でした!!