今回で第4号目となりました。
いつも読んで下さっている方々、本当に有難うございます。
また、初めて読んで下さる方はお時間ございましたら、
他のコラムも読んで下さると嬉しい限りでございます。
さて、今回は〜水と暮らし メキシコ編〜です。
メキシコに滞在して2週間が過ぎました。
今までカナダ、アメリカと世界屈指の先進国に滞在していた
私にとって、メキシコの飲み水環境の変わり様には大変驚いています。
まず、何に驚いたかと言いますと、街が臭い!
水とは関係ないように思えますが、大いに関係があります。
アメリカのサンディエゴからメキシコとの国境までは
電車で30分で行けます。
そして、国境は歩いて渡れ、越境は簡単なものでした。
メキシコに入った瞬間の感想は「臭っ!」と「汚なっ!」ですね。
そう、先進国と比較してインフラが整っていないのです。
特に排水設備の能力は弱く、街に悪臭を放っている原因だと思います。
ホテルに着き、水道水のにおいをかいでみると塩素、カビ、その他の何かのにおいがして臭いです。
危険なにおいがプンプンしました。
やはり水道水も、カナダ、アメリカほどインフラが整っていないようですね。
街を歩いていると、歩きながらミネラルウォーターを飲んでいる人々、
大きなタンクに入ったミネラルウォーター(20Lタンク)を飲食店へ運ぶ業者をよく見かけました。
コンビニに入ると、3種類ほどのメキシコブランドのミネラルウォーターがあり、
500ml、750ml、1Lと様々な大きさのものが売られていました。
価格はカナダ、アメリカの1/3程度。
500mlのものは6ペソ程(約36円)で販売されています。
カナダ、アメリカと同様にピュアリファイドウォーターが多いのですが、
中にはミネラルウォーターもあり、飲んでみるとほんのりと甘く、
喉越しがさっぱりとしている軟水でした。
私は、あるネットサービスを利用して、一般の家庭にも泊まらせて
もらっているのですが、水道水はまず飲まないとの事です。
どの家庭にも20Lタンクのミネラルウォーターが置いてあり、
その水を飲料用と料理用の両方に使用していました。
もちろん、浄水器を使用している家庭もありましたが、
私が見た限りでは、ミネラルウォーター使用率のほうが高いです。
アクアミネラーレ協会の方から聞いた話によると、
近年、メキシコのミネラルウォーターの消費量は大きく伸びているそうです。
メキシコで生活する人々の、水に対する意識の強い表れだと私は思います。
これから私は南米に向かい南下していきます。
さらにインフラが整っていない国や都市はいくつもある事でしょう。
その度に私はこう思うと思います。
「街臭っ!」と「水道水臭っ!」と
「拝啓ミネラルウォーター様 存在してくれていて本当にありがとう」と。