モロッコ、実は思い出すだけで怖いんです。
シャウエンという街で出会った自称スペイン人(今思えばどう見てもモロッコ人)の小柄なおじさんの名前は「アントニオ」。 かの有名な元プロレスラーが瞬時に脳裏を過ぎったので、私は彼の名を即座に記憶できました。
実は、この男に現金とカメラを盗まれました。。。
さらに、この男と一緒にいる時にすれ違った別の男にはナイフを向けられましたし、あわや命までも盗まれそうになったとても思い出深い国、それがモロッコです。
水と暮らしについてですね。。。
マラケシュのフナ広場
アフリカ大陸北西部に位置するモロッコの北部は温暖地帯、南部は乾燥地帯が広がっています。
私は北部から中部にかけて旅をしました。
バスの中からみる景色は、赤茶けた大地が広がり、森は見当たらず、しかし、何本もの大きな川が悠々と流れていました。
そういえば、ナイフを向けられた時は夜中だったのですが、大雨が降っていました。日本と比較すると降水量はとても少ないのですが、悪いことの前触れだったからでしょうか。あー怖い怖い。
一方、ホテルの蛇口からは取手を捻れば水が出てきますし、シャワーは完備され、トイレも水洗です。
衛生状態が良くないため、生水を飲むことはオススメ出来ませんが、勇気を出して少し口に含んでみると臭さの中に渋みを感じました。
モロッコのほとんどの地域の蛇口からは中硬水が出るようで、ミネラルウォーターも中硬水のものが多くの店頭に並んでいました。
私が訪れたころは11月で少し寒い季節だったせいか、屋外でミネラルウォーターを飲んでいる人々をほとんど見かけませんでした。
イスラム教徒の国モロッコは禁酒です。
真っ昼間からおじさんたちが、わいわいとしゃべりながら飲んでいるのはお酒の代わりのミントティー。
モロッコ風ミントティー
行きつけのフナ広場のオレンジジュース屋台
中国産の茶葉にミントの葉と大量の砂糖を入れて作るのが、モロッコ風のミントティーです。
モロッコ人はこのミントティーが大好きで、おそらく、1日あたりの水摂取量とミントティー摂取量を比較すると、後者のほうが断然多いと思われます。
私も飲んでみましたが、甘過ぎて私好みではありませんでした。
モロッコでは、水と暮らしというより、ミントティーと暮らしという題材で話をするほうがふさわしいのかもしれません。今回のコラムはこのあたりで終えたいと思います。
次回はアラブ首長国連邦のドバイについてです!