『水の都』ヴェネチア。
または『アドリア海の女王』の愛称で呼ばれています。
イタリアの北東部に位置するヴェネチアは150を越える運河と177の島々から形成されています。
中心街には、車が走れる道路は無く、水路と歩行者専用の道しかありませんでした!
ほとんどの島と島は橋で結ばれており、歩いて周ることができます。
私が知っていたヴェネチアはディズニーシーにある『ヴェネツィアン・ゴンドラ』だけ。
結果、全然違います。
ディズニーを少し疑うほどに。
運河に架かる大きな橋、その下を走る無数の船。
中世ヨーロッパを思わせる古い街並は一時(いっとき)のタイムスリップを楽しませてくれます。
街中に広がる迷路のような道は戦争時に敵を迷わせるために作られました。
ヨーロッパをはじめ、世界の街並を色々と見てきましたが、ヴェネチアは異色でした。
It’s amazing!!! の連続でした。
では、街中を歩いてみましょう。
本土とヴェネチアを結ぶのは一本の橋で車、バス、列車が走っています。
私はバスに乗って「ローマ広場」と呼ばれているヴェネチアの玄関に到着しました。
バスを降りると目についたのはたくさんの観光客と船、そして大きな運河。
まるで迷路です。
iPhoneにダウンロードしておいた地図がなかったら確実に迷子になります。
30歳男の迷子ですよ。恥ずかしい。
直線距離は近いのですが、迂回して橋を渡ったり、道がくねくねしていたり、行き止まりがあったりで迷いながら苦労の末やっと宿に到着。
街探索をしているとあることに気づきました。
ヴェネチアの基本的な作りは「狭い道↔水路の橋↔広場」というような感じです。
他にも教会や公園などもあります。
狭い道を作っているたくさんの建物に「PER RIALTO E S.MARCO」と書いてあり、その下に矢印が載っている標識を良く見掛けました。
これを辿って行くと最大の見所である「サンマルコ広場」に到着します。
誰もが迷わず大きな広場に着けるようにとヴェネチアならではの工夫です。
街中の水路の近くで座っていると一隻の舟がゆっくりとこちらに向かってきました。
その舟には家族4人が乗っており、橋の下を通り抜けどこかに向かっています。
あとをついて行くと、小さな家の前で止まりました。
家の入口と水面の高さはすれすれで今にも水が入ってきそうです。
父親が子供の手を引いて舟から家の入口に飛び移っていました。
人々の日常は舟で移動すること。
水路があり、舟がある。
ヴェネチアで暮らす人々にとっては当たり前のことなのです。
などと考えながら、歩いていました。
私達にとっては非日常なヴェネチアはとても興味深く、素敵な街でした。