ドイツで120年以上愛され、ここ日本でもすっきりとした飲みやすさで支持されている高硬度の天然炭酸水、ゲロルシュタイナー。2004年に日本国内で発売を開始して以来、今年で10周年を迎えました。
健康や美容のため、ミネラルを豊富に含む硬水が注目を集めています。そうした硬水が持つさまざまな魅力を体験できる「硬水LAB」セミナーが5月12日、東京・恵比寿ガーデンプレイス内のビストロ石川亭で開催されました。
そもそもミネラルウォーターとは地中の鉱物、つまりミネラル分が溶け込んだ地下水を原水とするものです。種類も豊富で、味わいがそれぞれ異なることに気付くことがあるかと思います。その味わいはまろやか、しっかりとしたものなど実にさまざまです。
日本の基準において、硬水とは水中のカルシウムとマグネシウムの含有量を数値化して100㎎/l以上の水のこと。日本では軟水が多く、ヨーロッパでは硬水が多く採水されます。この違いは水ができるまでの環境や過程によります。
ミネラルウォーターの特徴を知るためにはラベルをチェックすること。①品名が示すように、日本では以下4つのタイプがありますが、ミネラル分をとるならナチュラルミネラルウォーターがおすすめです。
健康志向の高まりを受けて、カルシウムとマグネシウムを多く含む硬水への関心が高まってきています。硬水はカルシウムは骨や歯を強くし、心臓の動きや血液の状態を正常に促し、高血圧や動脈硬化を予防するといわれています。
飲むと気分もシャキッとすることなので、最近とくに人気の高い炭酸入りのミネラルウォーター。炭酸には疲労の原因となる乳酸を体外に排出する作用があります。
パソコンを使った長時間のデスクワークや運動不足などが原因となり、現代人の多くが肩こりの悩みを抱えています。肩には首を支える筋肉が集まっています。
食事前にミネラル分の多い硬水を1杯飲むと空腹感が和らぎ、食べ過ぎを防ぐことができます。空腹感は血液中のブドウ糖濃度が低下し、脳の摂食中枢が刺激されることから起こります。
運動時は体内から失われた水分を取り入れるため、水分補給が必須。汗と一緒にミネラルも失われ、筋肉疲労も起こりやすくなります。そこで、おすすめなのがミネラルバランスに優れた硬度が高めの硬水です。
現在、日本人にカルシウムが不足しているのは、日本の水の多くがカルシウムの含有量が少ない軟水のため、ともいわれています。
水には沈静作用があります。ストレスを感じたとき、ゆっくり水を飲むと気分が落ちつきます。ミネラルウォーターに含まれているミネラルの中でも、カルシウムやマグネシウムには精神を安定させる作用があります。
最近の栄養学では、水は6番目の栄養素という見方がされています。糖質やタンパク質、脂肪の3大栄養素、ビタミン、ミネラルに次ぐものというわけです。
美と健康を考えることは、「水」を知ることといわれます。人間の体の60%が水で占められているからです。体内の水分量は年齢とともに減少していきます。
皮膚は72%が水分といわれています。年齢とともに体内の水分が失われるように、皮膚の水分も失われていきます。
むくみの主な原因は血行不良といわれています。血行不良が起きると新陳代謝が悪くなり、古い水分をスムーズに排出できず老廃物がたまってしまいます。
女性の2人に1人が悩んでいるといわれる便秘。肌あれなど肌トラブルの原因になるほか、健康面にも悪影響を及ぼします。
ここ数年、スキンケアやヘアケアなどで “炭酸美容”が人気ですが、炭酸水も飲む美容法として注目されています。
多忙な毎日ゆえにストレスが多く、3食きちんとした食事がとることもままならない――そんな日々をサポートしてくれるのが硬水です。
ミネラル豊富な硬水は飲むタイミングや量に着目すると効果が高まります。まず、朝起きたら1日のミネラルチャージとして1杯飲み、その日の活動に備えましょう。
硬水に含まれるミネラルを効率的に取り入れるためには、食事の内容も工夫しましょう。カルシウムの吸収をスムーズに行うにはビタミンD、骨に沈着させるにはビタミンKが必要です。
現代人は多忙で1日の栄養バランスをとるのが難しいもの。1日3食、きちんとした食事をとることができない人も多いはずです。そこで、サプリメントのように、水をミネラル補給のための1アイテムとして考えて、取り入れてみてはいかがでしょうか。
水と食文化は密接に関係しています。軟水が多い日本で和食が生まれたように、硬水が多いヨーロッパの料理、たとえば肉料理やパスタなどは硬水で調理するのに適しています。
飲み物を入れる場合、硬水はマグネシウム成分が多いので、渋味や苦味が強く出る傾向にあります。イタリアの水は中程度の硬水が中心です。
ミネラルウォーターは味もさまざま。それぞれの特徴にあわせて料理を楽しんでみましょう。シュワシュワとした発泡感で人気の炭酸入り超硬水は、ボリュームのある料理やスパイシーな料理との相性が良いです。
軟水が多い日本ですが、硬度の高い天然水が生まれている地域もあります。日本百名山のひとつ、山形県飯豊山周辺では、推定500年もの歳月を経て地下岩盤水脈から湧き出た天然水が採水されています。
日本のミネラルウォーターは殺菌が義務づけられています。その一方でヨーロッパのミネラルウォーターは統一基準によって殺菌処理が禁じられています。
人の健康には飲み水に含まれるカルシウム量が関係しているという報告がされています。硬水の地域と軟水の地域で脳卒中の死亡率を比較した研究では、硬水地域の死亡率が低いことが1957年には岡山大学の小林氏により発表されました。